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2013.11.22 Friday | 14:17

今月のつり乙りろ更新

HPにて C85に販売する『ルナ抱き枕カバー』の先行予約特典『添い寝CD』の試聴版を公開したみたいなので、掛け合いの全文をこちらに。
朝日の音声を脳内再生しつつ、視聴版と合わせてお楽しみください。

『添い寝CD』には朝日向けトラックと旦那向けトラックがありまして、今回は朝日向けトラックの一部です。
朝日向けトラックは会話の割合多めですが、旦那向けトラックは添い寝特化となりますので、人恋しいこれからの季節のお供にぜひ。



「ルナ様、朝日です。入ってもよろしいでしょうか」

「朝日か。早かったな」

「失礼いたします。緊急を要するとのことなので、急いで参りました。寝間着のままですがご容赦ください」

「ああ、服装には構わない、急に呼びつけたのは私だからな。それより聞いてくれ、布団の中に黒い悪魔が入ってしまった」

「えええ大変じゃないですか! もう10月も下旬だから、時期的にいなくなったと思っていたのに……すぐに追いはらいます――あれ? 見つかりませんね」

「もう逃げてしまったのかもしれないな。だがしかし不安は尽きない。よし朝日、今日は二人で朝まで過ごす。私を守るため、このベッドで寝ていくように」

「えっ……え、ええっ!? 私がルナ様のベッドで、ですか?」

「な、なんだ? 問題でもあるのか?」

「い、いえその、他のお客様に見つかった場合……たとえば明日の朝、私がこの部屋を出ていくところを見られた時に、あらぬ誤解を受けるのではないでしょうか」

「あらぬ誤解ってなんだ。私たちは女性同士だ、一晩同じ部屋で過ごしたとして何の問題がある」

「たとえ女性同士と言えど、二人で同じベッドへ入って寝るというのは……その」

「どうして顔を赤らめる! 黒い悪魔が発生したからだと言ってるだろう、これは業務だ、命令だ。いざという時に私を守るのも君の責務の一つじゃないか」

「承知しております。ですが、業務だとしても恥ずかしさを覚えます」

「なな、なんの想像をしているんだ! 二ヵ月前に君が倒れた時は、保健室のベッドで一緒に寝ても、お互いに恥ずかしさなんてなかったじゃないか」

「ですが、あの頃と今では、ルナ様に対して抱える私の感情が違います」

「私に対して恥ずかしさを抱えるとはどういうことだ。不純な関係は求めないと、いつも言っているじゃないか」

「申し訳ありません」

「フン、謝るということは、不純な想像を認めたということじゃないか。朝日は清純な人だと思っていたが、どうやら全くの見込み違いだったようだ。これからは君に対する認識を改めなければいけないな! よし、罰としてベッドで寝転がってもらおう」

「ルナ様がそこまで仰るのでしたら従います。これで良いでしょうか」

「ん……朝日が無防備で横たわっているとかわいいな。女の私から見ても胸が昂る」

「ですが、本当に、朝まではご容赦ください。以前にお話しした、私の身体の事情に関わることなのです」

「本当か?」

「とはいえこうして従っているのですから、遠慮はいらないものと考えてください。無理なら無理と言います。ルナ様が寝付くまでの時間程度なら問題ありません。さ、どうぞ」

「どうぞ、ってなんだ。両手を広げて、何のつもりだ」

「保健室の例に出されたので、あの日のように抱きしめた方が良いのかと思いました」

「始業式のアレは、君が抱きしめたいというから許可しただけだ。私から求めた覚えはない。ところでそれはそれとして、同じ布団の中にいるのだから、身体がくっついてしまうのは仕方ないな。そろそろ寒くなってきたし、主人を温めるための献身的な行動まで咎めようとは思わない」

「ではどうぞ、こちらへ」

「ん、では一緒に寝よう。ところで君は落ちついているな。女性同士だからこれといって慌てる理由はないんだが、いつも私と触れる時は、何かしらの動揺が見られた気がするんだ」

「今も少し緊張しています。ですがそれを悟られるのが怖くて、平然を装っています」

「ほう緊張しているのか。それは気付かなかった。その程度のことも見抜けないとは、どうやら動揺しているのは私のようだ」

「はい。ルナ様には何度も自分の気持ちを当てられていますから、無駄なことだとわかってはいるのですが。それでも従者の立場から、いま与えられている以上の愛しさを求めるなどあってはなりません。その心を見透かされる羞恥には、抵抗をしたくなるものです」

「なんだ、心を見透かされたって。君の感情に気付けなかった私への皮肉か? からかわれたことに対する意趣返しかもしれないが、朝日がそんなことを言うとは思わなかった。そんな意地悪な従者には、罰を与える必要がありそうだ」

「ば、罰ですか? どのようなものでしょう、厳しいものではないと良いのですが」

「そうだな、まずは目を閉じてもらおう。そうさせることで、以前の君はひどく困っていたからな。私は朝日の困った顔を見るのが大好きなんだ」

「はい……とても困ります。ルナ様の顔が見られなくなる悲しさもありますし、また何かを与えていただけるのかもしれないという期待が卑しく思えて、情けなくもあります」

「『また』とはどういうことだろう? 朝日が目を閉じた時に何が起こったのかを君は知らないはずだが?」

「はい、そうでした。あの日の私は何も見ていません。そして今から起こることも、目にすることは叶わないのですから……ルナ様の好きにしてください」

「ふふ、素直な朝日はかわいい。困らせるための罰とはいえ、愛でる形のものにしてやろう。ほら」

「ひゃんっ! ル、ルナ様……耳、はくすぐったいです。それに、今の自分の顔がルナ様に見られていると想像するだけで、恥ずかしさに耐えられなくなりそうです」

「君はその気になれば目蓋を開くことができるし、手で顔を覆うこともできる。恥ずかしければ私の言葉に逆らって、目を開いても構わない」

「いいえ……ルナ様に愛でていただけることに、幸せを覚えます」

「そう、君は羞恥よりも私を優先してくれる。大変に気分がいい。それではもう少し意地悪なことをしようか――」

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